教室で読む英語100万語

発売日:2005年4月 5日

教室で読む英語100万語

読むことの楽しさを生徒とともに!

豊富な実践者報告をもとに、授業で多読を取り入れることについて提案しています。

教室で読む英語100万語『はじめに』より(抜粋)

 100万語多読の特徴をひと言でいえばごくやさしい薄い本から始めること、そして個別指導です。そしてその利点は先生も生徒もすぐに実感できます。第1時間目から生徒は目を輝かせて英語の本を読みふけるでしょう。生徒は、どんなやさしい本であれ英語の本を1冊読み通せたといううれしさを素直に表現するはずです。そして一人一人が次々と本を取り替えて読む集中ぶり一斉授業では到底考えられないものです。そして生徒の喜びを目の当たりにする先生の喜びもこれまでの授業とは別次元のものと言えます。

 100万語多読の利点をもう1つ挙げるとすれば、それは小さく、ささやかに始めることができることでしょう。ぜひまずは課外活動、短期の集中講座などで生徒たちが楽しく英語を読む様子を確かめてください。そして100万語多読に大きな可能性があると確信したら、本格的な多読指導をはじめましょう。この本がその羅針盤になることを願っています。

目次

はじめに

第1章 100万語多読とは?

第1節 これまでの「多読」と100万語多読

  • これまでの「多読」
  • 100万語多読の場合
  • 多読三原則→楽しい→続く→大量に吸収

第2節 100万語多読の成果

  • ほかにも例が・・・・・・
  • 出藍の誉れ――追い越される喜び

第3節 多読三原則による語彙と文法の獲得

  • 外国語だから辞書と文法を?
  • 外国語だからこそ辞書なし文法なしで!
  • 多読三原則の1:辞書を引かない
  • そんなことが可能か?
  • それほど大胆ではない仮説
  • 大胆な仮説
  • 疑問の数々
  • 多読三原則の2:わからないところは飛ばす
  • 'It should have been you.'
  • 語りの世界に浸る
  • いくつも世界を重ねることで・・・・・・
  • 多読三原則の3:進まなくなったらやめる

第4節 多読授業の特徴2つ

  • 得意な生徒も、不得意な生徒も歓迎するクラス
  • 特徴1 Affective Filterを取り除く――個別指導!
  • 生徒学生の気持ちを楽にさせるために
  • 一人一人、それぞれの道・・・・・・
  • 特徴2 絵本からハリーポッターまで――多種多様な本を用意する
  • 絵本から挿絵本へ、挿絵本からペーパーバックへ
  • 多読の先にあるもの
  • 受験へ
  • 6年間プログラム

第2章 授業で行う100万語多読の方法

第1節 多読授業の特徴

  • 読みやすさレベル0の本から――文字無し絵本も!
  • 全員が違う本を読む
  • 読書が授業
  • 読む量重視の100万語多読

第2節 多読授業三原則と先生の役割

  • 「教えない」――個別指導が基本
  • 「押しつけない」――生徒中心の読書活動
  • 「テストしない」――楽しくたくさん読む指導

第3節 多読指導をはじめるにあたって

  • 多読に必要な図書の冊数
  • 図書のレベル分け
  • 本の置き方、見せ方
  • 適切な教室環境
  • 本の量で決まる授業形態――本の数が少なかったら・・・・・・

第4節 読書記録の方法

  • 読書記録は本人のため
  • 何を記録するか?
  • 読書記録を全くとらないケースも

第5節 授業サンプルプランと多読三原則の指導

  • 授業プラン
  • 多読三原則をどのように指導するか?

第6節 生徒をよく観察しよう

  • 読書に集中しているかどうか判断する
  • 生徒の読書スピードを見る
  • 生徒に調子を聞く

第7節 生徒へのアドバイス

  • レベルを上げるタイミング
  • 読めなかったら「理由」を生徒と一緒に探る

第8節 多読授業で避けたいこと

第3章 多読授業実践報告

学校での多読授業

  • 高校での多読指導(1)
    <実践報告1>先生と生徒とともに100万語多読を(田澤美加)
  • 高校での多読指導(2)
    <実践報告2>ある私立高校での多読授業の挑戦(高瀬敦子)
  • 高専での多読指導(1)
    <実践報告3>学校全体での多読への取り組み(新川智清)
  • 高専での多読指導(2)
    <実践報告4>技術者の英語運用能力育成に英文多読を導入(吉岡貴芳西澤一)
  • 高専での多読指導(3)
    <実践報告5>まずは小規模で多読サークル(佐藤秀則)
  • 大学での多読指導(1)
    <実践報告6>楽しい多読授業の日々(黛道子)
  • 大学での多読指導(2)
    <実践報告7>多読授業に変化をつける(畑中貴美)

第4章 多読指導の広がり――子どもから社会人まで

  • 学習塾での多読指導(1)
    <実践報告8>中学1年生への多読指導(河野美紀子黒田弘美)
  • 学習塾での多読指導(2)
    <実践報告9>生徒と同じ目の高さから(渡辺賢一郎)
  • 学習塾での多読指導(3)
    <実践報告10>受験につながる英語多読塾(小柳津佳世)
  • 児童英語教室での多読指導(1)
    <実践報告11>子どもが自主的に学ぶ学習塾(忠喜美江)
  • 児童英語教室での多読指導(2)
    <実践報告12>児童英語と100万語多読(利岡悦子)
  • 社会人への多読指導(1)
    <実践報告13>多読の悩みを一緒に考えていく(高木徹)
  • 社会人への多読指導(2)
    <実践報告14>NECソフトウェア北海道の多読サークル(浜館昌樹)
  • 家庭での多読指導(1)
    <実践報告15>親子で多読――小学2年生から・・・(吹譯典子)
  • 家庭での多読指導(2)
    <実践報告16>親子で「本の世界」を生きる(川路純代))
  • インターネット上での多読指導(1)
    <実践報告17>私が受けたアドバイスから(川路純代)
  • インターネット上での多読指導(2)
    <実践報告18> まだ見ぬ方への応援(繁村一義)
  • オフラインでの多読指導
    <実践報告19>学習者同士の交流(藤吉妙子)

第5章 多読クラスの四季――多読用図書案内

  • 春――歓声から惰性へ、惰性から再生へ
  • 足慣らしは続く
  • 惰性から再生へ・・・・・・
  • 絵本から挿絵入りへ
  • 4月からのまとめ――「忍」の一字
  • 夏――暑さに負ける
  • 秋――読書の秋?
  • リハビリテーション
  • 部活、行事、バイト、教習所
  • 離陸の季節
  • 秋の夜長
  • 冬――実りの季節
  • 1年目の終わり
  • 2年目へ――再び再生
  • 児童小説からジュニア小説へ
  • 大人向けペーパーバック直前
  • GRの最高レベル
  • ついに大人向けのペーパーバックへ!
  • 最後に

おわりに

多読授業の参考になる本

【コラム】
語の意味を類推することについて
多読用図書にはどんなものがあるか?
多読用図書にはどんなものがあるか?
多読用図書のレベル分けについて
多読指導する人の条件
チャンプルー読み
「辞書なし」で語彙は増えるか?
SSSのウェブサイトとは?
多読サークルのアンケート結果
読み聞かせはいいものだ!
シャドーイングについて
ITを利用した多読授業

(文:管理人@tadoku.org)