2008年2月 1日

「L」の音なんか聞こえなくていい!

あのですね、「L」の音なんて、たいていは聞こえないし、聞こえても「R」の音と区別できないのですよ、おとなには・・・

まちがい! 
「わたしには・・・」でした。おとな全員をたしかめたわけではないから。

でも、多読初期からの仲間「ちなつ」さんがおなじような悩みを寄せてくれました。
メールを紹介します。(そのうちオフ会にも出てきてくれるとうれしいな。)

先日会社の人に英語の勉強方法について相談されて、多読とシャドーイングをおすすめしました♪ それで、その人に多読やシャドーイングの説明をしながら、最近自分も全然やってないなあと反省。。。

どれだけサボっていたかというと・・・ 未だ最後の「L」が聞こえません!
以前酒井先生にも話したことがありますが、
今から約8年前、イギリス人の上司が妊娠したとき、「boy」か「girl」の話をしていて、
その「girl」が全然聞けなかったのです。私の耳には「ゲゥ」と聞こえた。
それから何年かして、英語のシャワーに出会い、酒井先生に指導もしていただいて、
聞こえるようになったと思っていたのです、「L」が。

が、なんと、先週の話です。
インド人の同僚が長期休暇明けで会社復帰し電話で話していると・・・
赤ちゃんが生れたと。おめでとう?
で、女の子らしい・・・のですが、うーん。正直話の中にどこにもgirlがなかった気がします。
でも「ゲゥ」はあった。

「girl」については二回目です。しかも8年越し・・・
自分の中ではこの8年でかなりの進歩があったと思っていたのに、また「girl」。
ショックです・・・
そのショックの中思い出すのは酒井先生の「Joe」「Joel」の話。
そこで、一昨日から心を入れ替え、多読再開!
シャドーイングも近々再開します!(iPod買ってから)

「L」が聞こえるようになる日を夢見て。

酒井先生のこども式サイト、とても楽しく参考になる情報満載ですね。
今後も楽しみにしています。

本当はお手伝いもできたらいいのですけど、
機械オンチな私にできることが見つからず・・・申し訳ありません。

それではまた。いつか再会できる日を楽しみにしています。


それで、ひさしぶりのちなつさんのメールにわたしが送った返信は次のようなものです。
「L」の音なんて、ずーっと聞こえるようにならないと
ぼくは思う・・・ もうしょうがない・・・
ほんとにああいう音は困る。文章の中にはいっていれば
単語が推測つくから、LとRは聞き分けているような気がするけど、
嘘ですね。実は聞こえてなんかいない。その証拠に、
固有名詞になるととたんにどっちかわからなくなる。

いいんだよ、ちなつさん、あきらめてしまえ!


実は、ほかの音も聞こえていないのですよ、実は。

いちばん根本的なことを言ってしまえば、「L」の音なんて一つじゃないし、「R」の音だって一つじゃないし、そういう一つ一つの音が聞こえているかどうかなんて、どーでも、いー!

わたしたちが言葉を使うのは気持ちや情報を共有するためだとすると、
一つ一つの音が聞こえているか、一つ一つの音をちゃんと言えているかどうかは、
言葉にとってはどうでもいいのですね。いや、そういう言い方だといらぬ誤解を招くから、「許容範囲がかなり広い」と言い換えましょうか。

もしどうでもよくなくて、許容範囲が狭いと、えらいことになります。方言は認められなくなるし、外国人の英語も認められなくなる・・・ 言葉が言葉として役を果たさなくなります。

ただ、「ここを取り違えると英語とは思われなくなる」っていう範囲はあります。

かつて、約35年前の津田塾大学で同大学のエリート学生が集う「シェィクスピア研究会」というサークルがあって、シェィクスピア劇を上演するというのでアメリカ人の友だちと一緒に見に行った。

幕が上がって30分ほどしたところで、友だちがわたしの耳元でささやきました。
「酒井、これはひょっとして英語で上演しているんではなかろうか?」

わたしはすぐに「出よう」といいました。だって、彼は30分間も、
最初は「酒井はなんでこんなわけのわからない日本語の芝居を見せるのだろう?」と悩み、それからときたま英語らしい部分が聞こえてくるので、今度は「セリフは英語なのか?」と悩んだに違いありません。やっと最後に英語かもしれない!と思われてきて、勇気を奮ってわたしに聞いたのでしょう。
もうしわけないから、ただちに出てきたわけです。

うーん・・・ ちょっとお説教みたいになってきた。

では、最低限どう聞こえれば、英語として認めてもらえるのか?
インド人の英語、ドイツ人の英語、ロシア人の英語、中国人の英語、さあて、そういう雑多な英語が英語として認められるには最低限、どんな条件を満たしている必要があるのか?

ここから先は「多聴・シャドーイング」の本にとっときましょうか。我慢できなければブログで書いてしまうかもしれませんが。

でもいますぐ役立つことを言っておこう。
発音練習なんかしなくていいですよ! わたしだって一生懸命やったけど、あんなことやったから言葉がするすると出てこなかったんだと思います。単語を一つ一つ覚えようとするのとおなじで、まったく無駄な作業ですね。あとは本で。

ちなつさん、ありがとねー!
iPod、楽しんでねー!!