2008年6月23日

第1章がなんぼのもんじゃ! パピイさんのロマンス本案内 第2章

よくよく見たら、パピイさんの紹介はあまりに分量豊かで、ブログの制限を超えてしまったようです。後半をお贈りします。

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◇ The Secret / Julie Garwood 語数:110,201 ISBN:0671744216
(107 customer reviews)
1181年イングランド  Judith HamptonとFraces Catherine Kirkcaldyは、本当はお互い敵対関係にある
ことを知る前に友達になります。二人はスコットランドとの国境で毎年開催されるお祭りで出会いました。

Fraces Catherine 5歳は、祖母と母を出産時に亡くしており名前も彼女たちからもらっています。Judith 4歳の
父は彼女が生まれる前に亡くなっています。母の姉夫婦の家によく泊まっており、この祭りには叔母に連れられて
来たのでした。しかし叔父のことを「Papa」と呼んだために、母親からその後の付き合いを禁止されてしまいます。
彼女の母は、姉の夫であるHerbertがスコットランド人と縁戚関係があるため嫌っていたのでした。

Fraces Catherineは、Judithも彼女のように名前が二つある方がいいと思いつき、いろいろ考えた末彼女は
Judith Elizabethと名乗ることになります。二人の友情はその後も続きますが、Judithは成長するに従って、
スコットランドとイングランドとの間の憎悪に感づいてきます。でもそれは、お互いが良い点を知り合っていない
からだと信じています。彼女が11歳の時、母親がスコットランド人を嫌う本当の理由を知ります。彼女の母は、
そのひとりと結婚していたからでした。

以上が、プロローグでしたがこれではなんですので、次に行きます。

1200年スコットランド  新しく領主になったIain Maitlandは、義務と家族の問題に悩まされていた。彼の弟
Patrickは、Fraces Catherineと結婚しており、妻の願いを叶えるという約束を守りたかった。その願いは女性が
公式の場に出ることなどなかった時代に、評議会で本人からの説明が求められるほどの騒動を起こしていた。

臨月間近の彼女は、夫に付き添われて、怒りで相手の心臓の鼓動を止めてしまうと噂されている領主と評議会に、
恐怖と闘いながら出かけて行き、その願いを説明します。それは結婚前夫との約束で、出産に立ち会うと約束した
Judithを呼び寄せて欲しいというものでした。彼女がイングランド人であるため長老や、戦士からも反対されます。

「A Maitland has given his word.  It must be honored.」とのIainの一喝と、続けて、
「Only the English break their pledges, not the Scots.」で皆は反対意見を引き下げます。喜びに沸く彼女に
評議会の一人が、領主の言葉は真実で、Judithが来てくれるという約束を守るかどうか疑わしいと言います。

いろいろ熟考した上Iainは、自らJudithを迎えに行くことを決断し、評議会は次の議題、Macleanと敵対する
彼らの隣国Dunbarとの連合を話合います。Fraces Catherineは、夫になぜ敵対するのか聞きますが、彼は
彼女がなぜそんなことに興味を持つのかわかりません。彼女も、Judithの父親はMacleanの領主であったという
秘密を明かすことはできません。翌朝Iainは、片道7日はかかる旅に出ます。それはまたJudithと少なくとも
8日間の一緒の旅をすることを意味します。でも彼は、Judithが喜んで来てくれるものとは思っていませんでした。

以上が、第一章でした。じゅうぶん盛り上がっていますが、成長したヒロインの説明がないので、次に行きます。

Judith は、Fraces Catherineがおめでただという噂を風の便りに聞いた時から、出発の準備を終えていた。

彼女は母親の兄のTakel叔父の家に身を寄せており、めったに母親に会えません。彼女を見ると愛する亡き夫を
思い出させるからという叔父の言葉に、幼い時は納得するほかありません。また父親の勇敢な死についての話を
聞かされ、神格化した父親のために、命日と言われる日には、毎年花をいっぱい摘み、お墓にささげるのでした。

11歳の時、真実を知ります。母親Corneliaは、愛した男性を、父と国王から相応しくないと言われた腹いせに
ロンドンで会ったばかりのスコットランド人領主と結婚します。目的を果たしたと思った彼女は、もっと傷つきます。
5年続いた結婚も、妊娠がわかったとたん捨てられてしまったと言うのです。でも彼女の想いは、失せません。

お祭りでFraces Catherineに会ったJudithはすべてを話しますが、時が来たら手助けするという約束以外に
幼い二人にできることはありませんでした。Fraces Catherineが結婚したと聞いた時から、Judithは希望を持ち
始めます。出産の手助けにスコットランドに行けば、父親に会いに行ける道が開けると信じています。

以上が、第二章の途中39頁までです。IainとJudithとのロマンスは、これからどう展開していくのでしょうか。
また、ヒーローと敵対するヒロインの父親との関係はどうなるのでしょう。さすがGarwood、ワクワクしちゃいますね。


◇ Ransom / Julie Garwood 語数:137,921 ISBN:0671003364
(292 customer reviews)
リチャード1世(注釈:獅子心王と称され、在位1189年 - 1199年)治世のイングランド
Gillianは、母親が深夜に弟を出産時に亡くなり、その二日後の夜に彼も亡くなったため、夜を怖がっていました。
寝付けない夜は、秘密の通路を使って、姉Christenの部屋を訪ね、一緒に毛布にくるまって寝ます。

ある夜、姉を抱えた父親と部下の者たちが突然部屋に入ってきて、彼女は起こされます。鎖かたびらを着込んで
いるところを見ると何者かが襲ってきたようです。彼は隠しておいた宝石箱を取り出し、Christenに渡して頼みます
「これはジョン王子の物で、一緒に持って逃げて、時が来るまで安全な所に隠し、秘密にしておいて欲しい」と。

そこに、Alfordとその軍勢が城の内壁を超えたとの知らせが入り、父親は別れの挨拶をして出かけて行きます。
彼女たちは父親の部下に連れられて抜け道を使って逃げようとしますが、暗闇のなかで二人が怪我をしたため、
それぞれ分かれて治療することになります。治療を終えたGillianたちは軍勢に囲まれ、御付きの者は勇敢に
彼女を守って戦い戦死します。彼女は捕えられ、そこで亡くなった父親に会うことになります。

2週間後Gillianは、Alfordの前に連れ出され、箱のことを尋ねられ、脅かされますが、一言もしゃべりません。
彼は、5歳にもみたない女の子に少し恐れを抱きます。そして彼女は、召使い女Leiseと一緒に厳寒の北の地に
送られます。Leiseは7年間の愛のない結婚生活と、事件の中で見た夫の情けない行動で、ついに愛想を尽き、
Gillianと一緒に行くことを決めたのでした。

彼女たちは、Gillianの叔父Morgan Chapmanの家に歓迎されます。外見は恐ろしそうに見える叔父は、彼女を
自分の娘のように愛情を注ぎます。罰として彼女はこの地に送られたことは、彼女にとって救済でした。

以上が、プロローグでしたがこれではなんですので、次に行きます。

14年後のスコットランド、MacPerson一族の運命はSinclair一族の領主Ramseyの手に委ねられていた。
というのはMacPersonの領主が自殺するという大罪をおかしたため、引き継ぐ後継者も現れず、二人の長老は
隣国のRamsey Sinclairに援助を求めます。それはRamseyの想像を超え、両種族が合併してMacPerson族
922人をSinclair一族と同等に扱い、且つ敵対する種族から守って欲しいというものでした。

Ramseyは領主になる前、Maitlandに使節として長期に滞在しており、年の離れた弟Michaelとはあまり親しく
なかったし、彼も兄を少し恐れていました。MacPerson族の長老二人の嘆願のひとつは、MacPerson族の若い
戦士たちをBrodick Buchananの戦士のように無敵になるように鍛えて欲しいというものでした。Brodickは、
共にIain Maitlandの教えを受けた仲で、彼にとっては兄弟も同然でした。

さらにMacPerson族の長老たちは、内部に合併を反対する者もいるので、先代の領主の孫Megganと結婚して、
合併を強固なものにして欲しいと頼みます。Ramseyは、3時間後に返答すると、彼らたちに約束します。その後
臣下からのお心は決まっていますかとの質問に、Ramseyは彼らを喜んで仲間に入れるつもりだと答えます。

臣下がにやついた顔で、もうひとつ緊急事態がありますと告げ、それはひとりの戦士がBridgid KirkConnell
との結婚を了承して欲しいというものでした。彼女は過去に8回のプロポーズを断っていたのでした。当時は女性
自ら結婚相手を選ぶことはありませんでしたが、彼女の父はその権限を彼女に与えるとの遺言を残していました。

Ramseyが領主になってから、3回求婚者に彼女の伝言で断りを告げていたのですが、今日は祭りで城まで来て
いたので、初めて会うことになり、彼女の美しさに驚きます。会ったこともない、まして愛していない男とは結婚しない
との彼女の返答と、会ってから10分もたっていないのに、彼女のことを「difficult、obstinate、stubborn」と呼ぶ
のは侮辱が過ぎるとの怒りの言葉に、今までこんな女性に会ったことないRamseyは、びっくりし素直に謝ります。
その態度に彼女の方も態度を変え、言葉が過ぎたと謝り帰って行きます。

「彼女と結婚する男は、かわいそうだ。いつも争いが絶えない」との臣下の言葉に、「でも楽しそうな戦いじゃないか」
とRamseyは答えます。「あなたは、もしや興味を持たれたのでは…」との言葉が出かかった時、若い戦士が血相を
変えて入って来て「領主さま、すぐに来て下さい。事故があり、あなたの弟Michaelが亡くなりました。」と伝えます。

以上が、第一章ですが、Gillianがヒロインのはずだったのでは?よくわからないので、次に行きます。

ジョン王(注釈:欠地王と称され、在位1199年 - 1216年)治世のイングランド
幼い少年は、敵から逃げ延びるため岩肌を降りようとして、大岩に結んだロープで宙づりになっていた。もう両親に
会えないかもしれないと思うと泣きたかった。それを見たGillianが岩肌を降りて助けようと試みますが、彼は彼女を
信用せず短剣で攻撃します。未熟なゲール語でなんとかなだめた時、ロープが切れそうと感じた彼は、突然英語で
「早く助けて」と彼女に頼み、間一髪で彼女に助けられます。少年を抱えて登ろうとしますが力足らず、岩棚に降りる
ことにしますが、高いところの苦手な彼女は、下界を覗くことができず、どうしていいかわかりませんでした。

彼は彼女の名前を聞きますが、彼女は聞きません。何故との問いに、兵士たちがMichaelと呼ぶのを聞いたから
もう知っていると答えますが、それは本当の名ではないと彼は言います。彼によると、祭りで兵士に捕まり、岩に頭を
ぶつけ滝に落ち溺れたことに見せかけようとしていること、身分の高い男がある箱を遠い昔に失くしたが、今は
どこにあるか知っていることを。彼女は、なせAlfordに呼び戻されたかに思い至り、その箱は、Arianna’s Boxと
呼ばれなかったと尋ね、そうだと聞くと、彼はついにChristenの居所を探しあてたのだろうかと不安になります。

どうしてゲール語が話せるのとの問いに、姉がthe Highlandsに住んでおり、会いに行くために学んだと答えます。彼は母親から英語を学んだけれど、父親はそれを望まなかった、また兄Graham、Protectorとして父の友人で
あるBrodickがいると話します。それなら家に帰るまで、私がProtectorになってあげると彼女は提案しますが、
Brodickはその証として、柄に彼の紋章のある短剣をくれたけど、捕まった時取り上げられたことを話します。

彼女は証として、祖母の指輪を預けるから安心して寝なさいと言います。彼は家に帰ったらなんて両親に説明
しようかと悩みます。友人と服を取り換えっこして遊んでいる時に、彼に間違われて捕まったことを聞いて、彼女は
始めて彼がMichaelはないことを知り、このことは絶対誰にも話してはいけないと言います。そして本当の名前は
との問いに、Alecと答え、さらに父親はIain Maitlandと答えます。

以上が、第二章までですが、ヒーローはBrodickなのでしょうか?次に行きます。

Alfordは、捕らえたGillianとAlecどうしようかと考えていますが、幼い彼女が見せた態度がいまだに忘れられ
ませんし、美しく成長したGillianは相変わらず反抗的です。彼は、長年探し続けたChristenがどこにいるか、
またMacPerson一族が彼女をかくまっているが、どんな名前を名乗っているかまではわからないと告げます。
そして妹なら簡単に見つけ出せるだろうからGillianに、Christenを連れて来るように命令します。

なぜすぐに軍勢を送らないのかとの問いに、野蛮人に部下を殺させたくない、また彼らではどの女がChristenか
わからないからと答えます。もし断ったらとの問いに、Highlanderに頼む、そのため少年をさらって来たのだと答え
ます。酔ったAlfordたちの口は軽く、少年はRamseyを誘きだして殺すための餌で、彼が死ねばHighlanderは、
彼女の偽名を教えてくれることになっている、またジョン王が宝石箱を探している本当の理由をしゃべります。

その裏切り者が来れば、Alecが間違いだとわかってしまいます。さらにAlfordは、収穫祭までに成し遂げなければ
叔父は苦痛の死を味わうと脅します。そして彼女と少年は昔の彼女の部屋に閉じ込められますが、秘密の通路を
使って抜け出す計画を立てます。Alecは、彼女にBrodickに助けを頼むことを提案します。

以上が、第三章までですが、やはりヒーローはBrodickなのでしょうか?もうちょっと行きます。

Buchanan族の4人の重臣は、MacDonaldの使者がもたらしたメッセージが気に入りません。それは、Brodickの
花嫁が教会で待っているから来て、彼の家まで連れて行って欲しいというものでした。使いが来たとの知らせに、
BrodickはIainの息子が見つかった知らせかと思い急いできますが、使いの服の格子縞を見てがっかりします。

伝言を聞いたBrodickは、その様子や女性のことを尋ねると、使いは「彼女は大変な美人で、天使のようだった」と
話します。さらにMacDonaldの臣下が彼女に興味を持っていると知ると、Brocickの臣下たちも心穏やかでは
ありません。使いに、それ以外の伝言はないかと尋ねると、「She commands you to hurry.」と答えます。

以上が、第四章までです。やはりヒーローはBrodickでしたね。状況がつかめなくて、とても長い紹介(笑)に
なりましたが、この先二人のロマンス以外にも、陰謀や冒険、IainとJudithのその後の生活、さらにRamseyと
Bridgidのロマンスなども楽しめそうですね。


◇ Rules of Attraction / Christina Dodd 語数:92,764 ISBN:0380811995
(45 customer reviews) ・・・・Governess Bridesシリーズの第三作
1843年3月5日英国ランカシャー州、Hannah Setteringtonは、夕暮れ時の寂しいPresham Crossing駅で
一人ぼっちでした。彼女は、Raeburn伯爵家に雇われて、ここに来たのですが誰も出迎えてはくれません。

待ちながら、誰もロンドンから彼女をつけてきていないことを確認します。というのは、最近誰かに見張られている
ような気がしていたからです。経済界でも取るに足らぬ彼女を気にする人などいないはずですが…、ただ思い
当たるのはひとりの男でした(?)。

彼女はAcademyの校長として過去3年間ひとりで切盛りしてきましたが、田舎で年配の女性のcompanionの
話が来た時、Lady Bucknellに学校を売り、27歳の彼女は働く必要がないほどの財産を手に入れていました。

もうこうなったら、Raeburn城まで自力で行こうと決心した時、迎えが来ます。男はAlfredと名乗り、酒の匂いがし、
馬車は干し草を後ろに積んだみすぼらしいもので、彼女は唖然とします。「早くしなさい、ご主人さまを待たせては
ダメでしょう」という彼女に「彼は、自分の主人ではない」と答えます。彼は、生涯城に雇われているが、屋敷は
呪われており、城主はここ10年で4人も変わって、今の主人は遠い縁戚で、この町の出ではないというのです。

さらに伯爵には、人殺しという噂が立っているというのです。お抱えの召使の話では、数年前に時折喧嘩の絶え
なかった彼の妻が行方知れずになり、数週間後野獣に襲われた形で見つかったが、彼は妻ではないと否定し、
彼女のメイドは彼を人殺しと責めたが、彼はそれを否定せず、ゾッとするような眼で睨んだだけだったというのです。

城に到着した彼女は、ハウスキーパーMrs. Trenchardの出迎えを受けます。お城は700年前に建てられた
古いものですが、代々の城主によって手を入れられており、家具調度品はロンドンのそれと負けないほどでした。

主人の顔を見たHannahは驚きます。なぜなら9年間の不吉な思いが現実のものとなったのです。また彼は、
彼の妻を殺していないことがわかりました。なぜなら、彼女がその妻だったからです。

以上が、第一章でしたが、アレ?レ?な、展開ですので、もうちょっと続けます。

彼は周到に計画していたようですし、逃げ出した妻を相手にどんなことでも出来る立場にいますので、ことさら
刺激しないようにと、彼女は考えます。

以前の彼は、Mr. Dougald Pippard、リバプールの実業家でした。母親がハウスキーパーとして彼の家で働き始め
たため同じ家で暮らすようになりました。北方系の血を引く彼12歳に、初めて会った時から彼女は魅了されました。

どうしてとの問いに、第5位の継承権で、先代4人が亡くなりここに来たと答えます。もう18の小娘ではないし、
会社経営の経験から一人前の女性として、臆せず彼に立ち向かいます。どうして、妻殺しなどという噂が立ったの?
どうしてそのまま放っておいたの?との質問に「帽子と手袋を脱いで、まあ座りなさい」と優しい声をかけます。

以上が、第二章でした。ロマンス本ですから、彼女は彼を愛していたけど去らなければならなかった理由があり、
彼はそのため9年間苦しんできたとの思いがあり、で二人の間によみがえる愛、という展開になるのでしょうが、
当然それだけではないでしょうね、きっと(笑)。続きがとっても楽しみです♪


◇ Somewhere I'll Find You / Lisa Kleypas 語数:88,193 ISBN:0380781433
(38 customer reviews)
1824年英国 ウォリックシャー州、May Dayのお祝いの音楽に誘われて、お城からDamon Savage侯爵が出て
来ます。通常彼は、こんな催しに縁がないのですが、2年に及ぶ一族の富の再建や、弟や病気療養中の父親の
面倒をみることで疲れており、好奇心と寂しさ、また気分転換のため足を運んだのでした。

5月柱(maypole)に、長いリボンを巻きつかせてはしゃぐ乙女たちの光景に見とれていましたが、山積みの仕事が
待っていると帰ろうとした時、どんちゃん騒ぎする群衆にからかわれている少女に気付きます。なんだただの女の子
じゃないかという気持ちと裏腹に、彼女に引き寄せられて行きます。なんとか群衆から抜け出した彼女に、落ちた
花飾りを拾って渡しながら、誰との問いに、仲間と旅をしている女優よと答えます。

「お城から来たのね。Savage一族のひとりなの?」との問いに、君と同じよそ者だよと答えます。「どうしてここに」と
の問いに、君に会うためと答えた彼は、ついに感情を抑えきれなくなり、彼女の唇を奪います。気まずくなった
彼らは別れますが、いつかどこかで彼女と再会できるという思いを彼は消し去ることはできませんでした。

以上が、プロローグでしたがこれではなんですので、次に行きます。

1825年ロンドン、秋雨の中Juliaは、Capital劇場で行われるオーディションに急いでいました。うまく行けば、
英国有数の劇団の一員になれますが、さもないと今いる劇団で好色な男爵の相手をするはめになります。不意に、
彼女はある紳士にぶつかります。「気を付けてよ!オーディションに遅れそうなんだから」と言う彼女に、親切そうな
彼は関係者の一人だからと、劇場まで案内してくれます。

Capital劇場は、才能ある20代の青年Logan Scottが指揮を執っています。その彼に会うと思うと彼女はドキドキでした。二人が劇場控室に入ると、劇団員は彼のもとに群がり、あれこれ話し始めます。そう彼こそ、Scottでした。

オーディションをしようと言う彼に、Mrs. Jessica Wentworthと彼女は名乗ります。そしてMathilda (クレイパス
ファンには、お馴染みの小説をもとにした演劇)を、劇団員を観客として演じることになります。彼女の演技に魅了
されたScottは、相手役を自分にして、オーディションを続け、Juliaはめでたく劇団員になることができました。
そして契約の話の中で、本当に結婚しているのかと聞かれ、偽名であることを告げます。それ以上のことを尋ね
ない彼に、他に聞くことはないのと問いかけ、彼や他の団員も、触れられたくないことがあることを知ります。

Juliaは、往年の名女優で、今は演技指導をしてくれるMrs. Nell Florenceに喜びの報告に行き、彼女のような
女優になりたいと言います。Florenceは、愛した男がいたが別れざるを得なかったことを話し、Juliaにも将来そう
いうことがおきるかもしれないと言います。Juliaは、もう結婚していること(?)が話せればなあと思います。

Juilaは、病に伏せっている母親に会いに行きます。彼女の父から家に来ることを禁じられていますが、事情を知る
召使たちは誰も邪魔をしませし、父親がいない時を見計らって訪ねて来たのでした。彼女は母に、新しい仕事と
芸名のことを話しますが、「あなたは、Savage侯爵夫人(?)なのですよ」と言われます。

Juliaの父は娘に称号を得、Leed公爵は経済的支援を受けることで、長子を結婚させる約束を結んでおり、彼女は
面識もないSavage侯爵と4歳の時に結婚させられていたのでした。彼女の父Lord Hargateは、非情で知られ
親戚の者たちも彼を避けているほどでしたが、母は夫の肩を持ち、Juliaにそのような仕事は卑しいと諭します。

「ある日Savage侯爵が、自分の妻が舞台で働いていることを知ったらどう思うのかしら」との言葉に、「間違いなく、
婚姻取り消しを求めるわ。そして彼の好意に受け入れて、公爵夫人になるより、立派な女優になるの」と答えます

以上が、第一章でした。始めの方で、ええっ!Logan Scottがヒーローなの?と思いましたが、ちゃんと話が
つながりました。当然ふたりは出会うでしょうが、Florenceの予言のように、仕事と結婚の両立で悩むのでしょうね。
これって、現代でも通じる話題ですね。まあいいや(笑)、この先が楽しみです♪


◇ Because You're Mine / Lisa Kleypas 語数:91,696 ISBN:0380781441
(33 customer reviews)
1933年秋ロンドン、Madeline Matthewsは窓の外に父と一緒のLoad Cliftonを見て、嫌悪で胃がむかつき
ながら「彼との結婚なんてありえない!」と、母親に声を荒げます。

彼女は父親より年上で、二人の女の子を持つ男性と結婚させられようとしていたのでした。彼との結婚は、友人たち
より長く学校にいて、社交界にデビューもしていない18歳の抱いてきた夢とは程遠く、また彼女を嫡子を生む「物」
としか考えていないようなところが、とても耐えられませんでした。

一旦学校に戻った彼女が部屋に入ると、友人のEleanorと年少の女の子たちが何かを見てはしゃいでいます。
何しているのというMadelineに、なかなか手に入らないんだからねと彼女が見せてくれた印刷物の写真の顔に、
彼女は魅了されます。それはLogan Scottで、30歳にして海外まで名声の届いている俳優兼劇場経営者でした。

彼のことは噂でいろいろ聞いていた彼女は、胸の内にいろいろな思いが募ります。名だたる女たらしの彼と関係を
持てば、婚約は解消されるしかないし、たとえ処女性を犠牲にしても、その後どんな社会の仕打ちが待っていよう
ともCliftonの妻になるよりましと彼女は考えました。

彼女は偽の手紙をでっち上げ、自宅に帰るふりをして劇場を訪れ、彼と知り合いになり、ベッドを共にしたいと示唆
すれば全てうまく行くだろうと想像します。与えられるのでなく、運命を自分で選べるということに彼女は満足します。

以上が、プロローグでした。Madelineの意図に反して、前作で過去の痛手から女性との関係に一線を引いている
Loganが、そうやすやすと小娘の相手をするとは思えませんし(笑)、どうロマンスは展開していくのでしょうね。
また前作のH/Hだった公爵夫妻は、その後どうしているのでしょう、それも楽しみです♪


◇ In My Wildest Dreams / Christina Dodd 語数:89,838 ISBN:0380819627
(64 customer reviews) ・・・・Governess Bridesシリーズの第四作
1843年英国サフォーク州、Garrick Stanley Breckinridge Throckmorton the Thirdは、彼の家の庭師の
主任Milfordの娘で17歳になるCelesteがふさぎこんでいるのが気にかけます。彼女は、Garrickの弟で
兄と違って魅力的なElleryに思いを寄せますが、彼にとって彼女はとるに足らない存在でした。

Academyを買ったLady Adorna Bucknellは、Celesteの可能性を見出し、Governessの養成者としての教育を
与えようと提案します。これはAdornaにとって、Academyの評価を高める賭けでもあったのです。

Milfordは、このままにしておくわけにはいかないと、提案を承諾した時、そばの柳の木が揺れます。Garrickが
その木を揺さぶると、Celesteが落ちてきます。彼女は木の上から、成り行きを見ていたのでした。彼に向かって
「私は行かないから。力づくでもね。」と憤慨して言います。

以上が、プロローグでしたがこれではなんですので、次に行きます。

それから4年後、Elleryは、駅で会った美しい女性は誰だったのだろうと仕事をしているGarrickに話しかけます。
彼は侯爵の娘Hyacinth Illingtonと婚約したばかりで、その祝賀会が開かれようとしており、困った奴だなと思った
Garrickは、ペンが2本無くなっているのに気付き、KikiとPenelopeの二人の娘の仕業に違いないと思います。
彼の妻Joannaは、二人の娘を残し亡くなっており、雇った家庭教師はまだ来ていませんでした。

Elleryは、謎の女性の美しさをひととおり称賛した後、彼女に話しかけたら挨拶されたこと、また彼らの家のことを
よく知っており、いろいろ尋ねてきたことを話します。飼い犬が死んだことや、彼が婚約したことを聞いた時、涙をう
かべたことも付け加えます。そして、彼女を家に連れて来た後、馬車を置きに行っている間にいなくなっていました。

二人の結論は、御供も無しで旅行するところから彼女はLadyではなさそう、でも最新のフレンチファッションに身を
包み、上品なしゃべり方から察して、ただものではなさそう、ならば探しに行こうということになりました。

以上が、第一章でしたが、もう少し先まで行きます。

Elleryは、祝賀会の人混みを見渡して、謎の女性を探そうとします。Garrickは、来客たちに挨拶しながら、その
女性がこのままいなくなってしまえばと思いますが、でも弟は見つけるまで探し続けるだろうから、彼女を見つけて
高額な申し出と、身の毛のよだつ脅迫で、彼女を遠ざけようと考えます。

Garrickが、テラスに入った時、彼女を見つけます。そして声をかけて、振り向いた彼女を見て「Celeste!」、全て
つじつまが合いました。あの痩せこけた、悲しそうな顔つきで立ち去った女の子が、得意満面で帰って来たのです。
それも彼が雇った家庭教師として。これでは追い返す計画も、ふいになりました。

突然、彼女の視線が彼の後ろに移ります。Elleryが「ここにいたのか。ずいぶん探したんだよ」と手を差し伸べると、
彼女は惜しみない微笑みで、彼の手を取り「待っていたのよ」と答えます。とても長かったな、でも遂にElleryの
気を引くことができたな、でも困ったことになったなとGarrickは思いました。

以上が、第二章でした。さて、弟Elleryに思いを寄せるCelesteと、それを阻止しようとするヒーローGarrickの
ロマンスはどう発展していくのでしょうか。おそらく、あの手この手の作戦の間にヒロインの魅力にとりつかれることに
なるのでしょうが(笑)、楽しみです♪


◇ Minx / Julia Quinn語数:102,302 ISBN:0380785625
(33 customer reviews)
1816年ロンドン、William Dunfordは、JohnとArabella夫妻、AlexとEmma夫妻と舞踏会に行く途中ですが、
最近結婚したばかりのJohn夫妻が目の前でいちゃつくのが、がまんなりません。Alex夫妻に不平を言うのですが
それを聞いたBelle(Arabella)は「そのうちに、あなたの理想の女性が現れたら、仕返しするからね」と返します。

「僕の理想の女性なんて、いやしない」と答える彼に、Belleは「1年以内に、とっ捕まる方に賭けるわ」と言います。
「いくら損する気なのかい」と言う彼に、「それは、こっちのセリフよ」と彼女は答え、1000ポンドで決まります。

彼を知りつくしたような彼女の自信ある態度が、ちょっと気なりますが、1年後には1000ポンドだまって手に入ると
Dunfordはほくそ笑みます。

以上がプロローグ3頁で、面白い会話のやり取りが楽しめます。ヒロインが登場していませんので、次に行きます。

数ヶ月後Dunfordと、結婚後久しぶりに立ち寄ったBelleは、彼の応接室でお茶を楽しんでいます。そこに執事が
「弁護士の方がいらっしゃっています」と告げます。大変重要な話を持って来たので二人だけで話ができないかと
申し出た弁護士は、となりの書斎に案内されます。Belleは、ドアがきちんとしまっていないことに気づきます。

はっきりと聞こえない会話から、Belleは彼が何かを相続したと思います。弁護士が帰った後、彼に問いただすと、
男爵位と答えます。彼は、William Dunford, Load Stanngeとなり、Cornwallに小さな領地も手に入れました。

「彼はここが気に入らないといいのに」とHenriettaは、Stannge ParkのハウスキーパーMrs. Simpsonに向って
言いますが、「まあまあHenry、あなたらしくもない」と返されます。Henry (Henrietta)が8歳の時、両親が馬車の
事故で亡くなり、彼女の祖母のいとこの男爵夫人に引き取られて以来、ずっとここに住んでいます。

彼女が14歳の時、男爵夫人が亡くなり、男爵は悲しみで引きこもってしまい、彼女が代わりに6年間領地を仕切
ってきたのでした。その男爵も亡くなり、爵位と領地は縁戚のロンドンに住む洒落者に相続されたと聞いていました。

Mrs. Simpsonは、いつも男性の身なりをして、教会にさえドレスを着ていかないHenryが心配でなりません。
そろそろ身を慎んで、結婚でも考えたらと言いますが、彼女は意に介しません。それより、新男爵がここに住むとは
限らない、田舎生活が性に合わないことをさとらせ、利益の半分を渡すことで、ロンドン住まいを続けてもらえば、
愛するStannge Parkを、これからも自分のものとして今まで通りになるかもしれないと作戦を考え始めます。

Dunfordの馬車が到着した時、Henryは2階の窓から下を見て驚きます。新男爵は想像していたよりもかなり若く、
容姿がとても魅力的だったからです。一方Dunfordも、窓に一瞬見えた若い女性に気付き、誰だろうと思います。

家の前に全スタッフを集めて挨拶したDunfordは、屋敷の運営がきちんと執り行われていることに感心し、執事の
Yatesを褒めますが、彼はその感謝はHenryにしてやって下さいと答えます。「Henryって?」と言うDunfordに、
Mrs. Simpsonが説明しようとした時、巨大な豚が芝生を横切って走って来て、皆の前で止まります。

小屋から豚が逃げ出したのに気付いたHenryは、汚れた男の子のような身なりであることも忘れて駆け降りて来て
豚を取り押さえます。彼女は農場労働者に豚を引き渡してから、Dunfordに挨拶しますが、彼は、彼女が誰だか
わかりません。彼女は「Miss Henrietta Barrett.  But you can just call me Henry.  Everybody does.」と
自己紹介します。

以上が、第一章でした。さて、HenryとDunfordのロマンスは、どう展開していくのでしょうか。


◇ Ravished / Amanda Quick 語数:100,000 ISBN:0553293168
(49 customer reviews)
それは悪夢から生み出されたような光景だった。St. Justin子爵、Gideon Westbrookは、その部屋の入口に立ち
あちこちに散らばる骨や、不気味な骸骨、歯や骨などが埋まった石の塊を眺めます。部屋の中央には、机に
向い石に埋もれた骨のスケッチに夢中になっている若い女性がいます。結婚指輪をしていないところを見ると、
今は亡きPomeroy牧師の娘のようです。

彼は父から受け継いだこの領地Upper Biddletonに、あまり関心がありませんでした。部屋に入り、彼女に
挨拶します。彼女は、St. Justin子爵と聞いてほっとします。彼女は彼に手紙を書いて、呼び寄せたのでした。

彼女、Harriet Pomeroyは、お気に入りの化石採掘場である洞穴を、泥棒達が盗品の隠し場所に使っている
ことに気付いたというのです。どうして自分の執事や治安判事にそのことを話さないかとの問いに、彼らは
当てにならないと答えます。さらに深夜、彼女ひとりで浜辺に出て泥棒たちを見張っていると聞いて、彼は
驚き、彼女に手をかけながら、そのような危険な行為はやめるように言います。

その時、悲鳴がドアのところから聞こえます。ハウスキーパーのMrs. Stoneでした。彼女は、ふるえる手で
喉を押さえながら「The Beast of Blackthorne Hall、あなたですね。とうとう帰って来たのですね。なんて
ことを!無垢な女性に手をかけて。Miss Harriet早く逃げなさい。」と言い、こちらを向いたGideonを見て、
気を失います。彼は、Harrietに「だから、わたしが、ここに近づかない理由がわかったろう。」と言います。

以上が、第一章でした。「野獣」という異名を持つ、いわくありげなヒーローと、当時の女性としては
エキセントリックなヒロインのロマンスはどう発展していくのでしょうか。Amanda Quickの作品ですから
ミステリーの部分もあるのでしょうね。


◇ By Arrangement / Madeline Hunter 語数:108,000 ISBN:0553582224
(49 customer reviews)
エドワード3世治世(注:在位1327年 - 1377年)のイングランド。Christianaは、騎士Thomas Hollandを伴って、
深夜の街を行きます。「こんな時間に会おうとする商人はあなたの愛人ではないことを信じていますよ、王の
機嫌を損ねたくありませんからね」という彼に、こんな時間にしか彼は自宅にいないのだからと答えます。

彼女は後見人である王から婚約を申し渡されても、結婚適齢期の18歳を過ぎており驚きはしませんでしたが、
相手が心を寄せる騎士Stephan Percyどころか、騎士でも領主でもなく、会ったこともない絹織物商人
David de Abyndonと知り、由緒ある家系の娘のわたしになぜと驚きました。

お目付け役のLady Idoniaによると、相手の商人は老人らしいのです。これは、彼女の両親が亡くなった後、
娘Isabele、いとこのJoanらと一緒にお城に住まわせ、長年面倒を見てきた王の彼女への罰でした。
それというのは、彼女とStephanがベッドで一緒にいるところをIdoniaに見つかってしまったからでした。

Christiana Fitzwarynは、Davidを訪ねてびっくりします。話に聞いていた老人でなく、若くてハンサムな
男性だったからです。彼女は、彼の方から婚約解消を申し出てくれるよう頼むために来たと話し始めます。
彼女の話を聞いた後、彼の方から婚約解消を切り出す理由はないと答える彼に、彼女は他に愛する人がいる
からと付け加えますが、それでも彼は、こんな時世だからと気にもかけません。

彼女は王なり、司教なりに婚約解消を申し出る自由がありますが、できるわけがありません。彼の方も、
王の機嫌を損ねないように婚約解消するにはそれ相応の理由が必要ですが、彼女が処女でないことを公に
されたくありません。婚約の話を聞いてStephanが、結婚前に救いに来てくれるという希望もありますが、
Davidに言わすとその可能性もなさそうです。

彼女は失意の中で家路につきますが、それを眺めるDavidにも、いろいろな考えが頭をよぎります。
王は、彼から購入した物の支払を控え、フランスとの戦いに備える資金を確保するという手段のために、
高貴な妻を与えることにより、支払をその婚礼資金とみなすことで解消しようと考えたのでした。

彼は、相手がどんな女性かどうかは考えてもいませんでした。でも彼女の訪問で、彼女が自分に相応しい
女性であることがわかりました。さらに王のスキャンダルを消そうという企みも知ることができました。

彼は、巨漢の門番Siegのところに行きます。「ことはお済ですか」と言う彼に、「彼らではなかった(?)」
と答えます。「ところで、Lady Alicia(?)の護衛はどうしている」との問いに「後で、彼女をお連れします」
と答えます。さらに、「明日、ある騎士の名を調べてほしいのだが」と頼みます。

以上が、第一章17頁までです。長い紹介になってしまいましたが、それだけ中身が濃いというか、いわく因縁が
いろいろありそうで、ワクワクしますね。これから先が、楽しみです♪


◇ As You Desire / Connie Brockway 語数:85,742 ISBN:0440221994
(35 customer reviews)
1890年エジプト、そこは地図にも載らないThe High Desertと呼ばれる砂漠。一目を避けて行動するには好都合の
ところで、深夜奴隷商のキャンプには、ブラックマーケットの商品や、それを取り引きするアラブ人やコプト人が集まって
います。(注釈:イスラム教徒はアラブ人、キリスト教徒(コプト教会)はコプト人で、“エジプト人”という呼称は不適切な
表現とされているそうです) 今夜は、若いブロンドの英国人女性が奴隷として取引されています。

彼女Desdemona Carlistleは、カイロの市場でさらわれ、どこかの残酷な砂漠の族長の慰み者になる運命に怯えて
いましたが、4日経っても誰も助けにくるものもなく、そろそろ退屈な気分に変わりつつあります。彼女の世話をする
少年Rabiが彼女をさらって不愉快な布に包まれ、ラクダに乗せられて・・・と今までのことを振り返ります。

遠くに馬に乗った男が近づいてくるのを見て、彼女は運命を決める男が来たことを感じて、「彼は誰」とRabiに問うと
「あなたを連れに来た」と答えます。男の前に連れ出された彼女は、英国女性のプライドで面と向かい合いますが、
彼は眼にもとまらぬ速さで彼女の手首をつかむと、引き寄せます。彼女は抵抗しようとしますが、空しいだけです。

恐怖を感じた彼女は悲鳴を上げますが、彼の大きな手は彼女の口をふさぎ、壁のような彼の胸に押さえつけられます。
さらにもがき暴れる彼女に、彼は「やめてくれないか」と英国人英語で命令します。その声にぞっとした彼女は抵抗を
止めます。もがきあう間に顔を覆っていた”burkos”が落ちて、彼の顔が表われ、それを見た彼女は驚きと、さらに
激怒を感じて「Harry Braxton(?)私を連れていくなら、殺してやる」と言います。

以上が、第一章でしたが、いまいち わかりせんので次に行きます。

「恐ろしい運命から救ってやったというのに、他に取る態度はないのか」という彼に、「あなたのものになる
以上に恐ろしい運命は考えられないわ」と答えます。彼の腕に抱かれているうちに、ふと以前のような間違い
を犯そうとする(?)気持ちになったことに気づき、夢と現実は違うことを学んだことを思い出します。

さらに、彼女に向ってうっとりしながら結婚してくれと言う彼に、やめて!と彼女はすぐさま答えます。かつて彼に夢中に
なったことを彼女に思い出させる機会を彼は、逃しはしません。その上「助けてやったのに、お礼も言ってくれないの
かい」と言う彼に、そのとおりと思い「私のために、たくさんのお金を払ってくれたのね」と意気消沈して答えます。

彼女はHarryに、そのお金を返すあてがあればと思いますが、彼女の祖父、Sir Robert Carlisleは、英国博物館の
考古物買入部の長で、優秀な考古学者で、ある程度の地位のある官僚でしたが、経営的センスはまるでありません。
祖父の手助けをしてお金を稼ぎ、英国の博物館で職を手に入れることさえできればと考え始めます。

その時、「Brax-stone!」とエジプト人商人が呼ぶ声が聞こえます。彼は突然衣服に手を入れ財布を取り出し、それを
Harryにめがけて投げつけます。彼が片手でつかみ取ると、金貨がこぼれ落ちます。「それを受取って、彼女を返せ」
とエジプト人は言います。どうも彼は、裕福なバイヤーを見つけたようです。彼女は、彼がはした金しか支払っていない
ことを知り怒りますが、双方にいろいろ誤解があったようす。しかし、今は逃げるしかありません。

家に着いた彼女にSir Carlisleは平然と挨拶します。自分の身を心配していなかったかのかと不思議がる彼女は、
Harryの話から、Carlisleに心配かけまいと、彼は彼女が近くの町に行くという手紙をでっち上げていたのでした。
ホッとしたのもつかの間、祖父は彼女の原住民のようなだらしない身なりに顔をしかめます。本当のことを言えない
彼女に代わって、Harryがドレスパーティー用ですよと助言をします。またしても彼に借りが増えました。

以上が、第二章まででしたが、ヴィクトリアン時代のエジプトが舞台という変わった設定の上、多少コミカルな展開も
あり面白いですね。これからの二人のロマンスの行方がとても気になります♪


◇ By Possession / Madeline Hunter 語数:103,000 ISBN:0553582216
(47 customer reviews)
1324年、Addisは、巫女から昼間に呼び出され驚きます。いつもは夜ですが、彼女の父親の馬を世話する彼が、
人目を避けて彼女と一緒にいることが知れたら、命はないかも知れません。彼女と一緒にいると、人間的に扱われる
温かみが思い出され、恐怖を押さえて森の外れに出かけます。彼女は一頭の馬を連れていました。

彼が奴隷にされた最初の年、彼女は彼の仕事ぶりをしばしば見に来て、そのうち彼に簡単な会話ができるように言葉を
教えました。彼女は、彼が騎士ではないかと疑っていたのでした。いつもと違う様子に驚く彼に、川辺の薬草を取りに
行くから手伝うようにと布をかけたカゴを持たせ、川に着いたところで驚くべきことを話し始めます。

チュートン騎士団率いるバルト十字軍を止めるため、ローマ法王が彼女たちの王に改宗を迫っており、王は拒絶する
だろうから、また戦が始まるだろうというのです。話を聞きながら、彼は奴隷になった6年前の戦を思い出します。

ここで待つようにと指示し、彼女Eufemiaは歩いて行きます。カゴを忘れていると声をかけますが聞こえないようです。
自分の周りに馬とカゴしかないことに気付いた彼は、心の中にこみ上げるものを感じ、布を取りのけます。そこには、
2本の短剣、パン、塩漬けの豚肉と彼女の黄金の腕輪がありました。自分のために必要以上な危険を冒した彼女を
思い、馬に乗った彼は、もう一度彼女の方を見て、さよならを言い去って行きます。

以上が、プロローグでした。よく知らない北方十字軍の話に戸惑いつつ(苦笑)、次に行きます。

1326年、イングランドWiltshire州、Moiraは不安を感じて外を眺めると、朝もやの中を男たちがこちらに
向かってくるのが見えたので、Brianに隠れるように命じます。男たちは家に入り込み、少年はどこだと
彼女に問いただします。息子などいないとしらを切る彼女に、「知っているはずだ」と後方から新しい声が
聞こえます。それは少年の叔父、Raymond Orrickでした。

時が来たので、迎えに来たとRaymondは説明します。彼の妹Claireが死ぬ直前に、彼女の息子をMoiraに
託していたのでした。連れて帰れば危険で、ここの方が安全だと主張する彼女に、もう一人の男が命令口調で
尋ねます。その男の顔を見た彼女は、息が止まるほど驚きます。彼は8年前に死んだと思われていた少年の
父親Addis de Valenceだったからです。

彼女の顔をじっくり見た彼は、彼女がRaymondの父Bernard Orrickの女であった農奴Edithの娘である
ことを思い出します。「You are little Moira, Claire’s shadow.」という彼の声に、彼女はホッとし、喜びを
感じますが、一方で彼女の息子でもないBrianを永遠に失うという悲しみの気持ちも湧き上がってきます。
彼が少年を連れて行こうとした時、狼狽したように彼女を見つめる息子を見て、Moiraも連れてくるように、
命令します。

DarwendonにあるAddisの領地は、Claireの持参金でした。今でこそ彼女のことを考えない彼ですが、
自由の身になってからの2年間は、しばしば思い出していました。でもその思いが帰国を遅らせていました。
帰国した理由を、Eufemiaなら、彼の魂が待ち受けているものを知ったからだというでしょう。

Raymondによると、Addisの父Patrickが亡くなった時、Barrowburghの家を離れ、Hawkesfordの家に
帰って来た、そしてAddisの義理の弟Simonが父親の土地を奪った時、Brainは彼にとって脅威となり、
Claireが亡くなった時、危険を避けるために召使のMoiraが彼を引き取って世話をしてきたというのです。

さらにMoiraが住んでいた家と土地は、BernardがEdithに与えたもので、死後彼女が相続したのです。
彼女によると、Bernardは死の床でEdithとその子孫を自由の身にしたというのですが、証人の神父が
いなくなったため証拠はありません。またBarrowburghの土地も、Simonが王を操るDespensers一族に
とりいっており簡単に取り戻せそうもありません。

Moiraは2度結婚しました。最初の男は、老人で結婚の祝宴直後に亡くなり、二番目は年老いていなかった
のですが1ヶ月は生きたとか。そして彼女はVirgin Widowと呼ばれ、彼女の裸体が彼らの心臓を止めたと
噂され、誰も結婚しようとしないのです。8年間ですっかり大人の女性に成長した彼女を見て、Addisは
なるほどと納得します。

いろいろ命令するAddisに、自分は自由の身だとMoiraは主張します。さらにRaymondの相手をしろと
の命令を断固はねのけ、毅然として彼に向き合います。その眼と向き合って、始めて自分がよそ者でない
ことを感じたAddisでした。

以上が、第一章でした。いい設定ですね~♪妻を亡くしたヒーローと、農奴のヒロイン、そしてお互いが
溺愛する少年を間に入れてふたりのロマンスはどう発展していくのでしょうか。


◇ Nobody's Baby but Mine / Susan Elizabeth Phillips 語数:111,998 ISBN:0380782340
(131 customer reviews  あなたがいたから) ・・・・Chicago Stars物の三作目
Chicago Starsのチームメイト3人は、、Cal Bonnerの36歳の誕生日プレゼントとして「女」を与えようと考え、
行きつけのスポーツ・バーのホステスJodie Pulanskiに、お相手を探して欲しいと頼みます。Calは、「Bomber」と
異名を持つ優秀なクォーターバックで、彼女が幾度もアタックしても相手にしてもらえませんでした。

チームのグルーピーでもあり、女性を世話することがこの店のウリでもあり、ある見返りに承諾します。ただしCalは
以前の彼女と別れて以来、周辺にいる女性には興味がなくなったようで、10日以内に「Classyなお相手」を探し
出すことになりますが、彼女の知り合いにそのような女性はだれひとりいませんでした。

それから二日後、両親の実家に泊まった彼女は、前夜のパーティの酔いがさめないので、コーヒーを飲もうとしますが、
棚に有ったのはカフェイン抜き。隣に住むJane Darlington博士にコーヒーをもらいに出かけます。彼女との会話から
今日がJaneの34歳の誕生日で、彼女は14歳で大学に入学し、20歳で博士号を取った物理学者のようです。

ふさぎこんでいる様子にさらに話を聞くと、今の境遇を幸せと感じていないなく、6年間付き合った恋人とも別れたが、
未練はない、でも「結婚には興味がないが、自分の子供」が欲しいと願っているようです。シングル・マザーなんて
珍しくもない時代、経済的にも問題のない彼女にとって、一番の問題は父親をだれにするかでした。

子供にだけは、自分のような境遇で育ってほしくない彼女にとって、周囲は高学歴の男性だけ。見知らぬ男では
健康状態に不安がある。Jodieは、Chicago Starsの試合を見たいためテレビを点けますと、Cal Bonnerが
インタビューされています。それを見ていたJaneは、彼のような男性が見つけられば と言います。

アメフトに興味のないJaneにとって、Calが誰かは知りませんでしたが、理想の父親に思えました。それを聞いて
あきれるJodieでしたが、「Classyなお相手」探し中の彼女にとって、Janeはよい候補者のようです。そして、
彼女に説明し、JaneはCalの病歴書が入手できればと了承します。

以上が、第一章でしたが、ヒーローの説明が少ないので、次に行きます。

Janeは、Calの家まで送ってくれるフットボールプレイヤーに会うためにJodieの店に来ますが、急に気分が悪く
なってトイレに駆け込みます。この数日間Jodieと一緒に今までの自分と違う、化粧方法、ヘアスタイル、着る物とか
を変えて準備をして当日を迎えたのですが、過去のことを思い出して、急に怖気づいたのでした。

Jodieが持ってきた得体のしれない(遠視の彼女はメガネ無しではよく見えません)薬をビール流し込んで落ち着きを
取り戻し、迎えにきた巨漢に会います。名前と年を聞かれて、ネオンサインの文字からRose Bud、26と答えます。
男はJodieに元カノと違うタイプでCalのお気に召すだろう、少し年増なことを気にしないでくれるといいのだけれど
と言います。そして太いピンクのリボンを取り出し、彼女の首に結び、バースディ・プレゼントらしくみせます。

そのころCalは、3人の友人たちと家で遊んでいました。ドアベルが鳴り、頼んだピザかなと3人の友人が受け取りに
行きます。Janeを見た3人は満足し、ハッピーバースディを歌いながら、彼女をCalのところに連れて行きます。
彼女は生身のCalを見てびっくりします。テレビでは、ただの田舎者でしたが、目前の男は戦士そのものです。

彼女がバースディ・プレゼントと聞いて、Calは売春婦など要らない、誰か彼女が欲しければ、ステーキと交換しようと
言います。友人たちは、彼女はそんじょそこらの娼婦ではない。大枚はたいて雇った高級娼婦だと説明します。
彼女は、それらの会話を聞いて怒りに駆られます。何とかしなければ、理想の父親が手に入れられないと思い、
「やめて! 私は、ここに独占契約で来ているのよ。契約は、Mr. Bonnerだけに、私の技術を披露することに
なっているの。だから、わたしたち二人にしてくれない」と3人を追い出します。

以上が、第二章でした。天才といっていいほどのヒロイン登場。ユニークな設定ですね♪
さてこの先どんなロマンスが展開するのでしょうか。


◇ Passion / Lisa Valdez 語数:99,906 ISBN:0425203972
(87 customer reviews パッション)
1824年7月12日、Lucida Margarita Hawkmoreは、親友のAbigailに興奮しながら手紙を書きます。
そこには彼女が身ごもったこと、父親は夫のGeorgeではなく、最近雇った若い庭師であることを。さらに、自分のことを
非難しないで欲しい、今は新しい愛人Fentworth卿にぞっこんなのだからと。Hawkmore家には嫡男を生んで
あげたているから、夫はこの子は自分の子として育ててくれることを認めさせたのよ。このことは夫とあなた、二人だけが
知っている秘密なの。最後に、この手紙は読んだら焼き捨ててね。

以上が、プロローグの2頁でしたが、とんでもない始まりにとまどいつつ、次に行きます。

1851年5月4日、ロンドン 水晶宮、Passion Elizabeth Dareは、彼女の胸を押さえている男の手を見つめます。
誰にも見られてはいません、周囲はヤシの木の鉢を転倒させた3人のいたずら小僧たちを取り押さえるのと、
失神した年配の貴婦人の解放でそれどころではなかったのです。彼女は、その男によって倒れて来たヤシの木
から危ないところを助けられたのでした。彼女は、いとこのCharlotteに会うためにここで待っていたのでした。

青い瞳を持つ謎の男。彼女は胸のときめきを感じながらも、男のもとから立ち去り隣の展示室に行き、振り返って見ると
彼はそこに立ち止ったままで、自分を追いかけてくるものと思っていましたので、ちょっと失望感を感じます。そして、
そばにあった時計の振子を、ぼおっと眺めていると、自分に触れるものを感じます。彼でした。

その後、激情の渦に呑み込まれたふたりは、人目につかない展示場の隅で、激しくお互いを求め合います。

以上が、第一章でしたが、プロローグに引き続き、ちょっと驚きの展開です。

水晶宮の外で、「Miss Charlotte Lawrenceはどうだった?」と弟のMatthewに問われ、Markは会えなかったと
答えます。時計を見ながら、「Rosalindとのお茶に遅れそうだ」という弟と一緒に、馬車に乗って家に向かいます。
その道中Markは今日の出来事を弟に話します。名前も、どこの誰かも知らないという兄の話に、顔をしかめて、
彼女は若かったのかいとの問いに、ラベンダー色の服を着て、二の腕に黒いリボンを着けていたことを思い出して、
彼女が若い未亡人であったことを悟ります。

廊下のベンチに腰をおろし、Passionは、男のくれたハンカチを見つめます。そこにはMのイニシアルがありました。
そこに叔母のMathilda Dareがやってきたので、ハンカチをポケットに隠します。彼女の顔を見て、なにかあったの
かいと問う叔母に、彼女は、事故の話だけします。ハンカチを触りながら、彼にもう一度会いたいと願うのでした。

その頃Markも、彼女にもう一度会いたいと願っていたのでした。執事が、伯爵夫人がお待ちですというのを聞いて、
気が沈みます。今一番会いたくないのが母親でした。Lucida Hawkmoreは、ここの家について不満を述べた後、
Miss Lawrenceのことを尋ねます。会えなかったと答える彼に、そんなはずはと言う母親に向って、明日Abigail
Lawrenceに会って、手紙と交換に多額の金で話をつけるからと答えます。

かつて親友だと信じていた間違いに気付いたLucidaは、Abigailと縁を切りますが、娘に爵位ある夫をと願う彼女は、
例の手紙をネタに脅迫していたのでした。Markは母のためでなく、弟のためにこの秘密を隠し通したかったのです。
この秘密がバレると、Matthewは愛するRosalindとの結婚は、破談になることがわかっていたからです。

ひとりになってMarkは、水晶宮で会った彼女のことを考えます。きっかけを作ってくれたいたずらっ子たちを思い
神に感謝します。これは大変奇妙なことでした。ことが済めば立ち去って、二度と会わないというのが通例でしたが、
今度だけは、とんでもない間違いをしでかしたように感じます。

“M” for mistake? そんなことはないと彼女は思いこもうとします。そしてハンカチを胸に当て、生きていることを
実感します。結婚してから3年間、愛のない夫と生活。子供でもいれば、少しは違ったのかもしれません。夫の死でも
涙を流さなかったのに、今日は泣いたのでした。そう、彼が長年忘れていた夢を満たしてくれたのでした。彼のことを
思い出しながら、あんなことやこんなことを考え、明日彼にもう一度会えるかもしれないと水晶宮に行くこと決心します。

以上が、第二章まででした。通常は詳細にこだわって紹介するのですが、官能小説のような描写が続きますので
かなり押さえて紹介しています(笑) さて、MarkとPassionのロマンスはどう展開していくのでしょうか。最近邦訳が
出版されましたが、帯に「官能と清純」の文字があります。官能と清純が両立する物語とは?大変興味が惹かれます♪


◇ Miss Wonderful / Loretta Chase 語数:100,424 ISBN:0425194833
(25 customer reviews)  The Carsington brothers シリーズ第一作
1817年晩秋のロンドン、Hargate伯爵は5人の息子を持っていたが、下の三人は女の子の方が良かったのに
と感じていた。当時、貴族の男の子は私立の学校そして大学へ行かせるのが一般的で、女の子なら家庭で
教育すれば十分で、それにかかる費用は大変なもので、さらに職を探してやらなくはなりません。

うえの二人は結婚しており、伯爵の現在の悩みは三男29歳になるAlistair Carsingtonです。彼は、毎日
毎日仕立屋や、靴屋や、帽子屋などの請求書を持って現れます。Alistairは呼出され父親の書斎に来ます。
そこには「Episodes of Stupidity」と題された書類があり、惚れっぽい彼が起こした恋愛での数々の
失敗と、そのたびに父親が尻拭いしてきたことを思い出させます。伯爵は「金の話をしたくはないが、
弟たちのことを思うと、これ以上避けては通れない。」と話し始めます。

Alistairは友人のGordmorに、父親のからの話をします。それは、裕福な相続人を見つけて結婚しろと
いうものでした。父親が選んだ女性ならともかく、忌まわしい思い出がたくさんある彼にとって、
それは耐えられません。さもなければ生活費を稼ぐ道を、6ヶ月後の5月1日まで探せというのです。
できなければ彼のために、弟たちの財産を処分して金を作るしかないと。優秀な政治家でもある伯爵は、
彼の弱みを巧みに利用します。話を聞いた友人は、運河の話(?) をしたいと言います。

以上が、プロローグでしたが、ヒロインが登場していませんので次に行きます。

1816年2月英国ダービーシャー州、使用人のJosephがMirabel Oldridgeの行く手をふさぎます。彼女は、
最近31歳になったばかりとは思えないほど若く見えます。彼は、ある紳士が旦那様に会に来たと告げます。

彼女は、父親に代わって家を切り盛りしており、使用人は問題があると彼女に相談しにくるのでした。
その紳士は、Mr. Carsingtonと名乗っておりと聞いて、Hargate伯爵家の苗字であることを思い出します。
執事はワーテルローの英雄をないがしろにはできないと、居間に待たせているというのです。

田舎生活に魅力を感じないAlistairは、こんな所に、まして真冬にいたくありませんでした。Mirabelの
顔立ちを見て、いつもの悪い癖が出ようとしましたが、友人に、自分が役に立ち、信頼できるところを
見せないと、弟たちは…と、なんとか自分の仕事を思い出します。さらに帽子を脱ぐのに手を貸して、
彼女を身近に感じてまた後悔し、早く立ち去らねばと思います。

主人がいないのなら出直してきますという彼に、あなたが植物学者でない限り父はお会いしませんよと
彼女は告げます。彼はある計画に対して至急という手紙をもらったと反論します。それは運河新設計画に
関するもので、地主たちは反対しており、大地主である彼女の父親に誤解を解く為に来たと答えます。

それならば、父親を探しに行きましょうと、彼女は植物園のような、庭に案内します。庭師のひとりが
主人は最近高地の苔に興味を持っており、ある場所に行っていると答えます。そこは彼の宿のすぐそばで、
苦労してやって来たのにとがっかりする彼に、Mr. Oldridgeが帰って来て、夕食を一緒にと誘います。

15年前母親が死んだ後、植物に没頭し他の事には興味がない父親と領地の世話をしてきていた彼女もまた、
彼を身近に感じて、ドキドキしていました。彼は、社交界にデビューした時に出会った紳士たちを思い
起こさせますが、どうせ私たちのことを田舎者と見下しているだろうと想像します。

以上が、第一章でした。さて、AlistairとMirabelのロマンスはどう発展していくのでしょうか。
同じ作者の「Lord of Scoundrels」が相当良かったので、このシリーズも期待しています。


◇ Dancing At Midnight / Julia Quinn 語数:96,469 ISBN:0380780755
(44 customer reviews)
1816年英国Oxfordshire、Arabella Blydonは、もう少しで雨が降り出しそうな寒空の下、木の幹に体を持たせ、
冬物語(The Winter’s Tale)を読んでいます。彼女は6か月前にシェークスピアの作品 終わりよければすべてよし
(All's Well That Ends Well)からアルファベット順に読み始め、これが最後の作品となります。

その時、男の声が聞こえ、びっくりして振り向きます。彼女は、そばに立っている男に向って、ここはAshbourne公爵、
私のいとこの土地ですよと言うと、君こそ不法に侵入しているよ、境界線は向こうだよと答えます。彼女は非を認め、
名を名乗ると、彼はJohn、Lord Blackwoodと自己紹介し、シェークスピアの作品の話をします。

彼は足を引きずっており、半島戦争で傷を負ったのかしらと彼女は思います。雨になりそうだから帰ろうとする彼女に、
彼は2マイル以上歩いて帰るうちにずぶ濡れになりそうだと言います。馬に乗ってこなかったの?と問う彼女に、
自分の足を使う方が楽しいと答えます。

彼女は降り出した雨の中、Westonbirtにたどり着きます。そこは、彼女の米国生まれのいとこEmmaが数か月前に
結婚したAshbourne公爵の家でした。シーズンは終わっていましたが、来シーズンまた結婚市場のロンドンに行くと
思うとため息が出ます。おめでたのEmmaと夫のAlexの幸せいっぱいの夫婦を見ていると、心底愛せる男でない
限りは落ち着くことができないと感じていました。

Belleは、今日出会った男のことを話すと、Alexはその男を知っているというのです。それも一緒に戦った仲として。
Emmaは、それならJohnを夕食に招こうと提案し、Alexは直接会って招待を申し出ようと言います。というのは、
自分の命を救ってくれた男にぜひ会いたいというのです。Johnにはいろいろ秘密がありそうで、Belleが予想していた
のんびりした田舎暮らしではなさそうです。

以上が、第一章でした。聡明でブルーストッキングなBellaと、なにやら戦争で心も体も傷ついたJohnのロマンスは
どう展開するのでしょうか。この本は、時系列的にはSplendid (未紹介)、Minx 間の物語のようですね。
Minxでは、BellaとAlexは新婚でしたから。


◇ A Well Pleasured Lady / Christina Dodd 語数:85,067 ISBN:0380790890
(34 customer reviews)
1793年スコットランド、Sebastian Durant、Viscount Whitfieldを迎えるための料理の準備は順調に進んでいた。
その時「いらっしゃいました」の声に、皆は一斉に声を落としMary Rottensonの方を向きます。彼女は
「みなのもの準備御苦労。そのまま仕事をつづけなさい」と言い、お茶の盆を手にして女主人のところに
向かいながら、10年前には、こんな領地で大人数を仕切る仕事をするとは想像もしなかったことを思い出します。

実はMaryは、Sussex州のCharles Fairchildの娘Guinevere Maryでしたが、10年前に姿を消して、今は
Lady Valeryの所でHousekeeperとして働き、Mary Rottensonと名乗っていたのです。そのことは女主人も
感づいていましたが、働き始めた時、年齢を20歳と言っていましたが、実は16歳だったのでした。

Valeryは、SebastianのGodmotherです。彼女によると、彼は彼女でなくMaryを訪ねて来たというのです。
というのは、Charles Fairchildの娘にしかできないことを頼みに来たのだそうです。なぜわざわざロンドンからと、
彼女はいぶかしがっていると、彼が入ってきて久しぶりの対面をします。その間、Maryは召使たちに夕食を予定通り
準備するよう指示します。

お茶を入れている彼女のところに、Load Whitfieldが近づいてきますが、立場上目を合わせないままお茶を
差し出します。彼が伸ばした右手には、アザがありました。彼女は、彼が自分を人殺し(?)と特定できる
男であること知りますが、長年のHousekeeper職の訓練で、狼狽を表情に表わしませんでした。

以上が、第一章でしたが、いまいちよくわからないので、次に進みます。

最後に彼に庭で会った夜、馬小屋からのあかりは、ほの暗く、彼女は、服に着いた血痕や手の汚れに彼が気付いて
いないことを祈っていました。眼を合わせることができなかった彼女は、その時に、彼の手のアザを知ったのです。
素知らぬ顔でお茶を注ぐ彼女は、お前のことを覚えていると言う彼に、ドキッとします。その後の会話の中で、
Charles Fairchildの娘として知っているだけだったので、ホッとします。そしてSebastianは、要件を説明します。

聡明で、美しく政治を司る人たちの愛人であった女性がおり、彼らの政治にいろいろ知恵を授けたりしていたが、
それらのことを日記にしたためていました。そして、その日記が盗まれたというのです。当然、それが世間に知れれば
その女性も傷ついてしまうので、彼女は買い戻そうとしますが、盗人がそうやすやすと返してくれるとは思えません。
Maryの「その日記は、もしやあなたのでは」との問いに、Lady Valeryは「Yes」と答えます。

フランス革命があって以来、同じような惨劇が英国でも起きるかもしれない。もしその日記の内容が公表されればと、
Sebastianは危惧しているのです。Maryの、それが自分とどんな関係がとの問いに、日記の在りかを追うと、
Fairchild家にたどり着いたと、彼は答えます。「私が盗んで、父に送ったとでも言うの?」との怒りに、Lady Valeryは
フランス大使が宴会の時に、他のものと一緒に盗んだらしいと答えます。盗んだ者に、その日記の価値が
わからないことを期待し、しばらく経って安心していたところに、脅迫状が来たと彼女は言います。

そしてSebastianは、Maryにある提案をします。Fairchild家で開かれる、権力者が多数招かれるパーティで、
日記の取引が行われるのに違いない。自分は招待されていないので、そこに忍び込み、日記を探す間、皆の注意を
惹きつけるのがMaryの役目で、婚約者として一緒に行って欲しいと言うのでした。Maryには、絶対彼が
脅しをかけて、断れなくしているものと感じています。

以上が、第二章でしたが、もう少し付け加えます。

「ばかなことを言わないでください」とのMaryの反論に、Lady Valeryは「確かにそうかもしれないが、
彼の話を聞いてみましょう。『私たち』の主要な目的は、日記を取り戻すことにあるのだから」と言います。
で、結局Lady Valeryがchaperoneとして同行することになります。彼が「Maryの名誉を汚すとでも思って
いるのですか」と問うと、Lady Valeryは「お前が彼女を誘惑するのではと心配している」と答えます。

以上が、第三章でした。なかなか良い設定で、この先がとても楽しみです。
ヒロインの過去も気になりますが、Lady Valeryも気になるキャラクターですね♪


◇ Slightly Scandalous / Mary Balogh 語数:112,000 ISBN:0440241111
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Lady Frayja Bedwynは、寝る前にとても不機嫌で、侍女のAliceに下がるように言いつけます。彼女らは、
BathのLady Holt-Barronの家に行く旅の途中です。AliceはFrayjaの兄の公爵から、目的地に着くまで、
日夜そばを離れないように指示を受けていましたが、気むずかしいFrayjaが相手では従うしかありません。

この旅は、彼女にとってワクワクするようなものではなく、彼女の心を紛らわすためのものでした。というのは、一度は
お互い恋に落ちたKitが結婚した相手Laurenが、第一子の出産間近で、とても近くにいたくなかったからでした。

公爵の妹であるFrayjaの旅ですから、馬車の宿もそれ相当の物を使用していたのですが、あいにく秋祭りの
時期で、このあたりではよい宿が見つからず、二流の宿で、鍵のかからない部屋で彼女は付添もなしで、
ひとりで寝ることになります。寝付けない25歳の彼女は、結婚のことをちょっと考えます。兄弟たちは
「結婚は、終身刑だ」と、よく口にしますが、四人の兄弟のうち二人は、最近結婚したばかりです。

深夜、Frayjaは物音に目が覚めます。見渡すと、そばに見も知らぬ男が立っています。「出て行きなさい」と
言っても男はかくまって欲しいと、衣装箪笥に隠れます。同時に宿屋の主人と年配の紳士が、入って来て
「ここに男が入ってきたはずだ」と言います。普段の生活では、ありえないことで憤慨した彼女は、二人を
なんとか追い出します。すると箪笥から出てきた男は「面白い余興だった。ほんとに君は、侯爵の妹かい?
こんな宿で、次女もつけずに」と言います。「出て行きなさい」と言う彼女に、彼はいきなり頭を下げて、
彼女の唇を奪います。びっくりした彼女は、彼の鼻に一撃喰らわせます。

「今この部屋から出て行くところを見られると、きみの名誉が傷つくよ」さらに「年配の紳士とその孫娘の
策略に、ひっかかったのさ。かわいそうとは思ってくれないのか」と言いますが、彼女は悲鳴を上げます。
男は、窓から逃げ出すはめになります。その声を聞いた宿主、紳士、さらにAliceが部屋に駆けつけます。

Freyiaは、ねずみがいたのよと説明し、三人を部屋から追い出します。彼女は、寝間着姿の上、裸足で、さらに髪が
乱れているのに気がつき、ベッドの端に腰を下ろして、声をあげて笑います。これほど楽しいことは久々でしたから。

以上が、第一章でしたが、ヒーローの説明がほとんどないので、次に行きます。

Joshua Moore, Marquess of Hallmereは、Bathに住む数年ぶりに会う祖母で未亡人のLady Potfordの家に
たどり着きます。ドアを開けた召使の顔は一転して、軽蔑の表情に変わります。Hallmereと名乗って、やっと取り
次いでもらえます。Joshuaの姿は、まるで徹夜で乱痴気騒ぎをしてきたようでしたから。二人の会話から、彼は、
ナポレオンとの戦争が終わり、英国に帰って来たとたん、叔父が亡くなり、爵位と領地を手に入れたようです。

Lady Holt-Barronの娘CharlotteとFreyiaは、Bathの有名な社交場The Pump Room (注釈:温泉場の
鉱泉水飲み場)にいます。Charlotteは、同じ年頃の友達ができてとても喜びます。爵位を持つ人の関係者の
到着は、この小さい社交界をにぎわせますが、翌日は、Marquess of Hallmereが来たとのうわさが広がります。

次の日、人前に出たくない彼女は、手紙を書くからと閉じこもっていましたが、9月初めの素敵な日でしたので、散歩に
出かけます。遠くまで来てしまった彼女は、昔の家庭教師の家が近いことに気づき、訪ねますが、冷たく扱われます。
もちろん、非はFreyiaにあったのです。彼女は、教師の教えに素直に従わない彼女は、何人もの教師を辞めさせて
いました。一方、この教師が開いた学校が、経済的な危機に陥っていると聞き、匿名で援助をしていたのでした。

実はこの先生が好きだったんだと感じている時、悲鳴が聞こえ、とっさに彼女は、そちらに向かって駆け出します。
すると紳士が、給仕女を捕まえ、茂みに連れ込もうとしているのが見え「彼女を放しなさい」と声をかけます。彼が驚いた
拍子に、なんとか女は逃げ出すことができました。Freyiaは、そのまま駆け寄り、男の鼻に一撃喰らわせます。
「このやさしいふるまいで、思い出した。あの時の君か!?」との声に、「そう私よ。あの時、隠れている場所を教えなく
て今後悔しているの」と答えます。いろいろ口論の末、彼は立ち去ります。

Joshuaは、彼女はいったい、どこの誰だろうとクスクス笑いながら歩いています。先日会ったときから、時々思い出して
いました。彼女は、美人でも可愛いわけではありませんし、もちろん醜いわけではありません、そう魅力的と言った方が
よいでしょう。望んで得た爵位でもなく、責任だけ増えて困惑していましたので、領地を離れBathに来ていましたが、
彼女のおかげで、退屈を紛らわすことができそうと感じています。

以上が、第二章まででしたが、気が強いわりには、心やさしいヒロインと、女癖の悪そうなヒーローですね。
これからの二人のロマンスの行方がとても楽しみです♪

この量の紹介になるとやはりうまく整理しないともったいないですね。

それにしてもロマンス本の魅力というのは恐ろしいもののようです。
ここまでおとなを狂わせる、いや、夢中にさせるというのは大変なことです。
実はそれで大学生にもロマンス本を薦めようと思っています。
今度紀伊国屋に行ったときに買い込んでこよう。

で、みなさんも、怖いもの見たさで、どれか1冊、手になさってはいかが?