2008年10月15日

そういえば!

小学校英語必修化の話を一度も書いたことがないですね。
講演会でもほとんど話題にしたことがない・・・

それを思い出させてくれたのは「ある人」のメールです。いろいろ障りあるかもしれないので、本名も、どの地域の話かもわからないように紹介します。

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文部科学省が2011年度から小学校5年生、6年生の外国語(英語)授業の必修化を決定しました。
11月11日に出る本の一つの焦点は文部科学省です。 もうちょっと責任を感じてほしいですよねえ・・・
児童英語に携わる者として、最近開催された小学校英語関連のイベントに参加してきたので、そこで感じたことをお話したくてメールしました。 小学校の先生は、ほとんどの方が英語の授業に関ったことがないそうです。 そんな先生たちは、突然の必修化にかなり戸惑っているようです。 だって、先生たち自身が英語には興味も関心もなかったのですから・・・
おそらく文部科学省の目的は三つあると睨んでおります。

一つは官僚たちの業績稼ぎ: 財務省から予算を取れるヤツが出世する。(そりゃそうでしょ)で、新しい事業をやると最初は「現在の枠内でお金を工面しなさい」と財務省は言うが、しばらく続けると新たな予算がつき、それは小学校英語必修化を推進した官僚の手柄になる。

二つは官僚たちのアリバイ作り: 文部科学省は普通の人の方を向いたことはありません。いつも経済的に強い方面を見ながら、ゴマを擦ってきました。今回も産業界に対して、文部科学省は英語教育を真剣にやっています、覚え愛でたからんことを!とメッセージを送っているのです。そして、小学校の英語教育がうまく行かない場合は、日教組のせいだ、教師が怠けているなどと責任転嫁をする。

三つは天下り先の確保です。これで小学校英語の民間団体が続々とできて(NOVA Kidsに続けとばかり・・・)それを束ねる「小学校英語教育協会」なんていう業界団体ができて、そこに天下る。

私は、今回のイベントにORTやら100Eやら絵本やらをカバンに詰めて参加してきました。
そして、私は子どもたちと多読を楽しんでいますよ。これは楽しくて、生きた英語にたくさん触れられて、先生も英語に親しめて、いいですよ〜、と宣伝してきました。
他にも、児童英語の先生が何名か見えていて、ご自分の教室で取り入れている方法を紹介してくれました。

でも、先生たちはこのどの方法についてもご存じないということでした。
興味、関心がないから、知らないのも無理ありません。
英語については何もしらないので、文科省が用意した教科書代わりの「英語ノート」が子どもたちの英語学習に有効なものであるかどうかも判断できないそうです。

ははー、そんなものができたのですか! そのノートを作った団体に天下りが行くんだろうな。
小学校の先生たちは皆さん焦ってらっしゃるようです。
授業の内容や進め方は各学校に任されているそうで、いったい何をどう使って子どもたちに教えたらいいのかもまったくわからない。
なにより自分が英語ができない・・・。特に発音が問題・・・と何人かの先生がおっしゃっていました。

小学校の先生は官僚の餌食になるのです。
じゃぁ、ネイティブの先生に来てもらえばいいのかと思えば、予算がないとか・・・
ネイティブの先生が手配できないのなら、実績のある民間の指導者を活用すればいいと思うのですが(実際そうしている地域もあるそうですが)、私が住んでいる市ではそういうことはまったく考えてないと地元新聞に発表したらしいです。
先生たちは本当に困っていました。
でも、そんな中でも早いところでは来年度(2009年度)から実施しようとしている学校もあるそうです。

私の持っていった本に興味を持ってくれる先生もいました。
図書館に英語の本を入れたいと思っているとおっしゃる先生も・・・

でも、こんな少ない準備でいきなり必修化って現実には有り得ることなんですね。

財務省から予算を引き出すための撒き餌なのですよ、今回の必修化は。じゃあお金をもらえたら小学校の英語教育が充実するのかというと、そんなことは文科省にはどうでもいいことで、お金をもらって民間にばらまいて、そこへ天下りすることしか考えていないのです。
小学生の子どもを持つ親としても、この問題にどうかかわっていくべきか、悩むところです。

小学校5,6年生の2年間でどんなに楽しくゲームや遊びで英語に親しんでも、中学校に入ればやっぱり高校受験の為に教科としての英語を”勉強”しなければならなくなるわけですよね。ここのギャップに子どもたちが苦しまないか、このギャップこそが子どもたちを苦しめたりはしないのか、それが心配です。

残念ながら実情はもっとヒサンです。

必修化を先取りする形で小学校に英語の授業を取りいれたところでは、早々と英語嫌いが生まれているそうです。英語に親しむなんてことは万が一にもないでしょうね。

救えるとしたら、地域の児童英語の先生が読み聞かせをしたりして、言葉の楽しさを味あわせた場合だけでしょうね。ゲームや自己紹介だけでは嫌いになるのも無理ない・・・

文科省のやることに夢期待をなさらぬよう・・・

で、ある人、全国のみなさん、小学校でどんなひどい英語の授業が行われるか、報告をお願いします。じっくり観察しましょう!

くれぐれも「小学校の先生は悪くない」ことをお忘れなく!

ある人、ありがとー!