Tadoku.orgサイトは万人のための英語学習サイトではありません。このサイトは昔から、あるいは最近「英語とうまくつきあえない」と感じている人のためのサイトです。このサイトの多読は従来の英語学習とはさまざまな点でちがいます。
ここでは一点だけ、わたしが「これまでの英語学習や英語教育は、わたしたちを英語から遠ざけるかもしれない」という危惧を抱いていることを明らかにしておきます。これまで英語教育や英語学習は、辞書や文法や問題集や和訳や試験や点数を支えにしてきました。そうした支えは、農作物にとっての農薬にあたる可能性があるとわたしは考えています。農薬のおかげで収量(=点数)は増えるかもしれないが、安全ではないかもしれない・・・
実際、これまで掲示板やオフ会やブログやメールでわたしが知り合った人たちの中には、学校や教科書や問題集や試験が原因で英語が嫌いになったり、自分は英語が不得意だと思いこんだ人がたくさんいます。その人たちは多読で英語との素直なつきあい方を取り戻し、英語の読書や朗読や海外ドラマを楽しむようになりました。そうした人たちにとって、学校英語や英語学習は足枷だった可能性があるとわたしは見ています。
そこで、このサイトはわたしの姿勢を反映して、
「点数が上がる学習法は善である」と簡単に信じない
ことにします。
したがって、「多読村」の掲示板などで試験や暗記や英文和訳や文法などについて発言する場合は、ごく慎重に話題にしてください。
とはいえ、TOEICや英検を頼りにしている人もたくさんいます。いや、たくさんどころか世の中の人の95%は「辞書や文法のどこが悪いのだろうか? 学校英語やNHKの講座はあれだけたくさんの人がやっているのだから、なにかいいところがあるはずだ。そしてTOEICや英検の点数は英語力を計る基準になるはずだ」と考えていることでしょう。そういう人たちはこのサイトでは満足できないかもしれません。
けれどもインターネット上には「お勉強」や「学習法」や「トレーニング」や「ドリル」のサイトはいくらでもあります。このサイトまでも右へならえをして、屋上屋を架す必要はないでしょう。
もっともだからといって、このサイトでは試験や「お勉強」のことを一切取り上げないわけではありません。試験や資格が受験や仕事で必須という人がいます。Tadoku.orgはそういう人たちが多読でつけた力を試験向きに利用する方法を見つける場所でもありたいと思っています。それはときに「ドーピング」かもしれません。あるいはもっと多読と馴染むやり方かもしれません。さまざまな試験資格対処法を引き続き話し合っていきましょう。
Tadoku.orgサイトが頼りにするのは点数や成績や資格ではありません。「楽しさ」です。あなた自身が「どれだけ楽しんでいるか」です。このサイトでは、楽しさを通してあなただけの道を探してみてください。
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